熱中症について その4

こんにちは。院長 中山です。

熱中症に関しての第4回は、実際の熱中症対策です。

予防についてと、なってしまった時の対処法に分けて書きたいと思います。

 

熱中症は何より予防が大事です。体温を下げたり合併症を防ぐための治療をしても、熱障害が一線を越えてしまえば多臓器不全につながり命を落とすことになります。

予防の基本は熱中症になりやすい環境に動物をおかない事と、体温が上昇するような行動を控えることです。この記事からお読みになった方は是非第1~3回も読んでみて下さい。

具体的には散歩の時間やコースを工夫する・お留守番の際は温度と空気の流れに気をつける・外にいる子の場合は風通しの良い日陰におく...などなど。

水分を十分に取れるようにしておくことも重要です。

また夏場に激しい運動をしたり、興奮状態が続くようなことは避けるべきでしょう。

とにかくその子の置かれた環境を、その子の目線で検証して下さい。動物のおかれた環境は実はヒトが感じている以上に過酷な場合があります。

 

もし気を付けていたにもかかわらず熱中症になってしまったら、すぐに動物病院を受診して下さい。熱中症は全身の色々なところに影響を与える疾患です。治療法の選択もその見極めも専門の知識が必要になります。とにかく一番近い病院に運びこんで下さい。

その時に、その子プロフィールやどんな病気になったことがあるのか、どんな状況下でそうなったかなど情報は多い方が良いと思います。普段から把握しておきましょう。

動物病院に搬送するスピードが最優先ですが、病院に付き添う方が分からないようなら分かる方に問い合わせるのも良いかもしれません。もしくは獣医師が治療を開始してから問い合わせましょう。

 

また、近くに動物病院が無い、病院まで時間がかかるなどの状況では体温を下げる処置をしなければなりません。高体温状態が長い時間続けば、体に対する影響も大きくなるからです。

この場合は水をかける方法が良いでしょう。体に水をかけて送風しましょう。

この時に氷水は使わないで下さい。体表面の血管を細くして循環を悪くしてしまったり、震えを引き起こして逆効果になってしまうことがあります。

そして通常の水温でも体温が下がりすぎるケースもあるので注意が必要です。

 

熱中症はちょっとした油断から起こることが多いと思います。自分の家族が病気や事故にあうことを望む人はいません。「つい...」とか「ちょっとだから...」で起こってしまうのです。

このブログが病気の予防や理解を深める一助になれば幸いです。