混合ワクチンは何種にするのが良いのか?

こんにちは。院長 中山です。

予防接種に関するお話の第2回は、基本的なワクチンの考え方について。

皆さんが年に1回接種している混合ワクチンは、いくつかの病気に対して予防効果があります。このようなワクチンを多価ワクチンと呼びます。

この混合ワクチンにはいくつかの種類があって、予防できる病気の種類に差があります。

では、どうやって予防する病気を選ぶのが良いかというお話です。

 

ワクチンには病気の種類によって「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」に分けるという考え方があります。

予防接種の中心(コア)になる病気と、それ以外のプラスα(ノンコア)に分けて考えてみようということです。

 

「コアワクチン」に含まれるのは、多くの子に共通して予防の重要度が高い病気です。

これらの病気には、罹ってしまった時に重症化しやすいものや致死率が高いものなどが含まれます。

また、人と暮らす動物のワクチンなので、人との共通感染症なども入ることがあります。

簡単に言うと、これだけは最低限予防した方が良いでしょうというワクチンです。

 

「ノンコアワクチン」には主に、みんなに共通ではないけれどその子の生活環境では予防した方が良い病気が含まれます。

感染症には感染経路や環境要因(気候条件・地形など)で発生状況に差があります。

ある地域では多発するけれど、他の地域ではあまり発生しない病気もあるということです。

そういった病気はプラスαとして「ノンコアワクチン」に分類されます。

 

人の場合でも日本国内で生活しているだけなら接種しないけれど、アフリカに行く際には予防接種を受ける黄熱病のような病気があります。

一方でBCG(結核)ワクチンのようにみんなが受けるワクチンもあります。

余談ですがBCGワクチンも僕の子供の頃と今とでは接種時期が変わっていますよね。

このようにどこで(いつ)生活しているかによってもワクチンの重要性は違うのです。

 

ということで、予防接種の時には獣医さんとよく相談しましょう。

当院ではその子の生活している環境や飼い主さんの予防接種に対する考え方を考慮に入れて、現在流通しているワクチンの中から適したものを選ぶのが良いと考えています。

次回からはイヌとネコに分けてワクチンのお話をもう少し...の予定。