秋には猫の健康診断を。

9月に入り夏ももうすぐ終わりです。

息子の自由研究の手伝いなどをしていると、自分の小学生時代を思い出し色々と強く言えないインチョウ中山です。

今回は猫の健康診断について。

我が家のシニア猫 我が家のシニア猫またまた登場

世間では「猫ブーム」と言われ飼育頭数で猫が犬を上回りそうです。

実際には猫が増えているというよりも、犬が減っているようですが…。

お散歩に行かなくて良いなど犬よりも手がかからないことや、鳴き声の問題が少ないことなどが理由でしょうか?

なんにせよ現代のライフスタイルにマッチしているのでしょう。

当院の周りもマンションが多いので、その傾向は強いかもしれません。

 

犬と猫の飼育頭数が逆転しそうな状況ですが、当院を訪れるのは実は犬の方がかなり多いんです。

おそらく一般的な動物病院では同じような傾向がみられると思います。

猫はフィラリア予防や狂犬病の予防注射がないので、定期的に動物病院に連れていく習慣というのがないようです。

猫は来院する機会が少ないので、健康診断をすることも少なくなってしまいます。

 

そこで特にシニア期の猫に多い病気の話を少しします。

 

なんと言っても一番多いのは腎臓のトラブル。

もともとイエネコのルーツは中東はリビアと言われています。

乾燥地帯に先祖を持つイエネコは、泌尿器系のトラブルが多い傾向にあります。

若いうちには膀胱結石などの下部尿路疾患、年を取ってくると慢性の腎疾患が多く見られます。

なので、猫のおしっこの状態を観察するのは、日々の健康管理上重要です。

 

頻度、量に加えて、においや色も気にしていると良いでしょう。

腎臓の機能が落ちてくると薄いおしっこをたくさんするようになります。

若い頃は濃くてにおいの強いおしっこをしていたのに、年を取ってにおいが気にならなくなったりするのは腎機能低下のサインかもしれません。

おしっこの量が増えると、当然水を飲む量も増えてきます。

これを専門的には「多飲多尿」と言います。

 

更にだんだんと痩せてくることが多いです。

年老いた猫は痩せていて脱水傾向がみられることが多いですが、これには加齢以外に理由があるかもしれません。

そういった場合には、血液検査などをしてみることをおすすめします。

 

腎臓は一度失った機能は回復しない臓器です。

ですから慢性の腎疾患が見つかったら、上手に病気と付き合っていかなければなりません。

また、そのためには早期に発見することも重要です。

 

獣医学も日々進歩しており、最近では以前の血液検査に比べてより早期に腎臓の機能低下を見つけられる検査もできるようになりました。

アメリカのデータでは今までの血液検査に比べて、1年以上も早く異常を見つけられたそうです。

 

また、多飲多尿は糖尿病などの他の病気でも起こります。

その他にもシニア期の猫には甲状腺機能亢進症(ホルモンの病気)などもよく見られます。

人と同じで年を取ってくると色々な問題が潜んでいる可能性が増えてくるんです。

 

犬は春にフィラリアの検査があるため、同時に健康診断の血液検査をする機会があります。

猫はそういう機会が少ないため、秋に「猫の健康診断応援期間」をもうけました。

当院では9月~11月までの間、猫の健康診断の血液検査を普段より少しだけお安くお受けしています。

この機会に検討してみてはいかがでしょうか?